あなたの思い込みを外すお話ーvol.1 万物は氣から生まれる【interviewくさか先生教えて!】

あなたの思い込みを外すお話ーvol.1 万物は氣から生まれる【interviewくさか先生教えて!】

昨今、物の見方が変化してきたと思いませんか

私は時々、物の見方が変わる例えとして、「天動説から地動説に変わるようなもの」という表現を使っていました。しかし、よくよく想像してみると、ある日突然そうニュースが流れたとして、私の暮らしが一新するほどのことが起きただろうか?物の捉え方がガラリと変わっただろうか?と思うと疑問です。

アポロ11号が月に行って宇宙飛行士が旗を立てた時、我が家の暮らしに変化はありませんでした・・・たぶん。私はまだ地球にきてまもない頃でしたが、ニッポン高度成長期の波に乗りガバガバと世の中を泳いでた両親に劇的な認識の変化が起きたとも思えません。

あれから半世紀が経ち、私も多少なりともいろんな角度から物事を眺めることができるようになりました。見えない世界と見える世界がつながっているという考えも特別なことではなく、生きるためのスキルに宇宙の法則を実践する人らも濃く、実に濃く存在しはじめています。

さて、これからご紹介する方もまた濃いタイプの人です。この方の話は、聴く人の心の中の常識という枠をカタカタと揺らし、落ち着かなくさせます。人によっては激しい否定の気持ちをあぶり出されるかもしれません。しかし、その一方で、明日を劇的に変化させるきっかけになることだって期待できると思います。ニュースの中の宇宙ロケットの映像より、はるかに。

インタビューにご登場いただくのは、3wBEe「こちら、くさか研究所」の記事でお馴染みのくさか博士こと鍼灸師の日下(くさか)先生です。

日下(くさか)先生は高校生の頃から生命の不思議を探求しはじめ、東洋哲学や東洋医学を学び、さらにはそれにも飽き足らず、マルクス資本論からファーブル昆虫記(!)に至るまで、疑問解消のために思いつく限りの文献を読み思考する、そんなロダンも腰抜かして彫れないよ、というような動く“考える人”。考え抜いた先生から出てきたお話は生と死を超える宇宙レベルのものでした!

まずは、先生がこの探求の道に入ったきっかけは何でしょうか?なんてところからいきましょうかね。コチラ3wBEe、くさか博士応答願いマス・・・

ーコチラ、くさかです。通信は良好!考え始めたきっかけですね。それは死ぬのが怖いと思ったところからなんです。先天性の心疾患がありましてね。母親からあんたは早く死ぬよと言われたんです。中2の時でした。

おおっと、しょっぱなから凄いお話ですね、さらっと言っちゃうお母さまは、これまたすごい方です^^

死について考えてたら、東洋思想に出会う

中学2年生のくさか少年はそこから死について考え始めました。そして東洋思想というものを知るのです。東洋思想の根っこにあるもの、それは『万物は氣から生まれる』という考えです。くさか少年は思いました。この思想を読み解けば、死とは何かわかるかもしれない!

くさか少年には、東洋思想ってなんかカッコいいなという少年らしい憧れのような気持ちもありました。今でこそ、健康美容の分野で漢方や薬膳が謳われたりしますが、当時はもちろん西洋風が主流です。人と違うものに興味を持つっていうのはとってもカッコいいことだったんです。やがてくさか少年は、高校生になる頃には難しい東洋思想や東洋医学に関する本を片っ端から読み漁るようになっていました。そうして東洋医学を勉強したくて鍼灸師への道を選択したのです。

東洋思想とはなんぞや?

さて、そもそも東洋思想と東洋医学ってどんなものなのでしょう?くさか博士、くさか博士、応答セヨ、応答セヨ、、、少しご説明いただけますでしょうか?

ーコチラ、くさかです。ではお話いたしましょう。

まずは、どちらも前提としてこの考えがあります。

「万物は氣から生まれる」

人体ももちろんからできています。だから東洋医学では病気になる時に“氣が減る”とか”偏る“、もしくは”乱れる“”消耗する“といった表現をします。治療ではに働きかけます。増え過ぎているものは減らし、減りすぎているものは増やします。

漢方薬をつかうのは体の内側から働きかける治療。対して、鍼灸治療は体の外側から行います。身体には経絡という氣の流れのポイントになる部分があるのですが、そこに針を打っています。つまり、全ては氣のバランスを調整しているのです。バランスが偏ったものを施術によって整えるのが東洋医学の基本的な考えです。

生まれた人間は当然、成長します。スクスクと伸びていくはずが、ある日、成長を邪魔するできものが出来た、なんていう時にバランスを立て直すためにできものを治していくわけです。だけど、生まれつきのものは、なにがポツンとあろうが、仮に指が6本あろうが、それはそれで正常で治療の必要はありません。気候の変化や感情の変化で異常が出てきて成長が滞った時に治療をするという考え方なんです。

氣はつねに動いているものです。繰り返しはある程度あるんですよ。お天気のようなもの。晴れは良くて雨はいけない、ではない。雨があるから晴れがあるんですね。夜があるから朝がある。調子がいい時もあれば調子が悪い時もある。ただし、調子が悪い時がずっと続き過ぎる、停滞する、のがよくないという感じですね。

氣とは何か?

氣とは、つまりエネルギーです。そして、全てのものは陰陽に分けられます。上に登るものが陽、下に行くものが陰。清らかなものが陽、濁ったものは陰。火は陽で、水は陰、など。どちらが良い悪いでは決してありません。

宇宙の始まりのお話をしましょう。宇宙は氣だとします。宇宙(=氣)は常に集合と分散を繰り返していました。たくさん集合したところには質量が生まれます。形を持つのです。そうして惑星が生まれたと言われています。

氣は目に見えないものですよね。それが集合することで見える何かが生まれる。見えないものから見えるものが創られる。仏教の教えにありますね。空即是色、色即是空というあれです。例外ですが、目には見えないけれども一つの形を持っているものに言葉があります。言葉も氣でできています。

身体と心 死んだらどちらも無くなります 一元論

先ほどの陰陽の性質の話に戻ります。以下をご覧ください。

 分散して形をなさないもの

 集合して形を成すもの

形を成している人間の身体、肉体は陰の性質のものなんです。それに対して心、精神は陽、となります。

全ては分散された氣が元になっています。上の定義でいくと、氣は陽ですよね。ややこしいですかね。身体は陰だけれども、身体は陽の「氣」が集合してできている。離れられません。陰陽はひとつ、なんです。

よく、死ぬと身体は無くなるけれども、心は残る、と言いますね。しかし、これは二元論の考え方です。東洋思想は一元論なんです。死んだら、身体も心も無くなります。二つでひとつなので、離れられません。

”個人が”生まれ変わるという話は死を怖れるところから生まれた

そもそも、心は残って生まれ変わりを繰り返す、という考えはなぜ生まれたのか?死を怖れるからなんです。僕は、一人の個体の人間の心が、そっくりそのまま生まれ変わることはないと思っています。

生まれてくる身体は氣の集合体、死は氣の分散。肉体は灰になり土に還る。肉体はもともと陰の性質なので、陰である大地に還っていきます。心は陽の性質なので、陽である氣全体に還っていくんです。分散して全体に溶け込む感じですね。

そして、また生まれてくる時に、まったく同じものが集合するわけではないですから、次はカエルになるかもしれないし、誰かと誰かの一部分が合体して、次の誰かになったりするかもしれないのです。

長くなりました、3wBEeさん、ドウゾ!

な~るほど!先生のここまでの話をまとめると、

・万物は氣から生まれる、つまり宇宙は氣。

・氣は集合と分散を繰り返し、集合したものが形を成す。生まれてきた人間も氣が集合したもの。

・成長するときに氣が乱れて停滞するのが病気。東洋医学は停滞を解いて氣のバランスを整え流すもの。

・地球の全ては陰陽に分かれる。見えないものは陽、見えるものは陰。精神は陽、身体は陰。

・死ぬと身体は陰である土に還り、心は陽である氣にもどって分散する。

そして、来世はカエルかもしれない!! ですね。応答願いマス。ドウゾ!

ーコチラ、くさかです。That’s right !

さて、氣についてご理解いただいたところで、次回は気分の浮き沈み、気持ちいいなぁ、気持ち悪いなぁ、ってどういうことか、さらに、人間の欲求について話しましょうか。ドウゾ!

3wBEe、了解しました!楽しみです。

…to be continued.

続きはこちら vol.2 人はただ存在するだけで満ち足りている